僕が初めてIdjut boysを耳にしたのは5枚目の12inch"Quakerman
EP"でした。
当時のDance Musicに少々飽き気味だった僕にとってこの12inchとの出会いは衝撃的でした。
まだ日本においては無名に等しかった、Idjut boysのメンバーのDan Tylerが Life Forceのパーティーでプレイするために既に来日していた事を知ったのは、
この"Quakerman EP"を手に入れた後の事で、Idjut boysとの遅すぎる出会いを悔やんだものでした。
Dan TylerとConrad McDonnelの2人が紡ぎ出す音の世界は、 過剰なまでのDisco Musicへの愛情とユーモアに満ちあふれています。
音づくりの手法を一言で表すなら、Disco sampleをベースにして自分達のオリジナルな メロディーを 加え、ありとあらゆるエフェクト処理を行って味付けをすると言ったスタイルです。
しかしDisco sampleをベースにしているとはいえ、Henry Streetに代表されるような、 いわゆるDisco Reconstract系のサウンドとは明らかに一線を画す仕上がりとなっています。
粗悪な物になると、ただ針が飛んでいるようにしか聞こえないReconstract物とは違い、 美味しいフレーズを延々とループさせながらも、オリジナルのメロディーとエフェクト処理で
展開をつけて行き、Classic Soundに独自の解釈を加えるアイデアのすばらしさには圧巻です。 聞きはじめた当時Garage
Classic等の知識に乏しかった僕は、 まさかネタ物だなんて思いもしなかった程。 オリジナリティーを出しつつも手法的にはRe-editに近い、そのバランス感覚が最高です。
NYのDanny krivtがDJ的視点から生み出すRe-editともまた違った、 UKの彼等ならではのユーモアに溢れたRe-editと言えそうです。
また一連の作品から、彼等の音楽的趣向を見て取る事ができるでしょう。 そこにはLarry LevanやWalter Gibbons等のMixに見受けられるイントロもしくは、
メインパート後の中盤〜後半にかけてのインスト部分での音楽的実験を さらに前へと押し進めようという確信犯的意志が感じられます。 そしてネタ選びにも目(耳?)が離せません。
どちらかと言うと、Loft的アプローチの物やGarage Classicの中でも定番物では無い ネタ選びをしているように思われます。
このへんは彼等がまだかけ出しの頃、足繁く通っていたと言う Harveyのパーティ"Moist"からの影響だそうです。
とまあいろいろな事を勝手に書きましたが、音楽は聴いて感じる物ですから、
やはり聴いて踊ってみるのが一番です。 特にデトロイト物とかは好きだけどHouseは苦手という方や Houseには興味が有るけど歌物はちょっと…という方にはお勧めかも知れません。
まだ彼等の音を聴いた事のない人は、1度彼等のレコードに針を落としてみて下さい。 きっと素敵な出会いが待っているはずです。
参考までに彼等のDiscographyをあげておきます。 また当店Urbanized Recordsに在庫としてある物はItemsのページで確認できますので、
各々の作品についてはItemsページのコメントや試聴ファイルを参照して下さい。
DISCOGRAPHY
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